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EDを放置するとどうなる? そのリスクと早期治療の重要性

ED(勃起不全)とは?

ED(勃起不全、Erectile Dysfunction)は、性行為に必要な十分な勃起を得られない、または勃起を維持できない状態を指します。単に一度や二度の勃起障害ではなく、継続的に機能不全が続き、日常生活や対人関係に支障を来す場合に「ED」と診断されます。日本における疫学調査では、50歳以上の男性の約30~40%、また40代でも約20%が何らかのED症状を経験していると報告されています。この数値は年齢とともに増加傾向にあり、高齢者だけの問題ではないことがわかっています。

①EDの定義と種類
EDには大きく分けて器質性、心因性、混合型の三種類があります。器質性EDは、糖尿病や高血圧、動脈硬化など血管や神経の障害が原因で陰茎への血流が不足するタイプです。血管が硬く狭くなることで十分な血液が陰茎海綿体に流れ込まず、勃起が不完全になるのが特徴です。一方、心因性EDはストレスや不安、うつ状態など精神的要因が主体となるタイプで、勃起に対するプレッシャーや性的活動への不安が身体的反応を阻害します。混合型EDはこれら両方の要因が重なるケースで、例えば動脈硬化による血管障害がベースにありつつ、仕事や人間関係のストレスが心因性EDを併発するような場合を指します。

②EDの診断基準
EDの診断は、まず患者本人からの症状聴取が出発点となります。性行為時に十分な硬さの勃起が得られない、あるいは勃起を維持できず途中で萎えてしまうという具体的な訴えを医師が聞き取り、症状の頻度や期間、生活への影響度を評価します。次に、血液検査でホルモン(テストステロンなど)の異常がないかを確認し、陰茎への血流状態を調べるためにドップラー超音波検査を行うこともあります。また、心理的要因が疑われる場合は簡易的な質問票を使ってストレスや不安の程度を測定し、必要に応じて精神科やカウンセリングを併用することもあります。これらの総合的な評価をもとに、器質的要因、心理的要因、あるいはその両方に対する適切な治療方針が決定されます。

放置することで生じる身体的リスク

①血管障害の進行

EDの多くは陰茎海綿体への血流不足が原因であり、その背景には全身の動脈硬化が潜んでいます。動脈硬化は初期段階ではほとんど自覚症状がなく、陰茎のように血管径の細い部位に最初に障害が現れます。そのため、EDを放置するとやがて下肢や脳、心臓といった大きな血管にも動脈硬化が進行し、閉塞性動脈硬化症や脳梗塞、心筋梗塞など重篤な血管イベントのリスクを高めることになります。EDを「血管の見張り番」として捉え、早期に対応することが全身の循環器リスク低減につながります。

②心血管疾患のリスク増加

複数の疫学研究により、ED患者は非ED患者に比べて心血管疾患を発症する割合が約1.5~2倍高いことが示されています。特にED発症後2~3年以内に心筋梗塞や脳卒中などの心血管イベントが起こりやすく、放置により将来的な死亡リスクの上昇が懸念されます。EDの早期治療によって血管内皮機能が改善されれば、心血管イベントの予防にも役立つ可能性があります。

③勃起機能のさらなる悪化

EDは進行性の疾患であり、症状が長引くほど血管・神経へのダメージが慢性化し、可逆的だった初期の状態から、治療が困難な難治性EDへと移行しやすくなります。特に治療開始が遅れるとPDE5阻害薬などの薬物療法の効果が減弱し、最終的にはインプラント手術や陰茎プロテーゼといった外科的アプローチが必要になるケースもあります。

EDの精神的・心理的影響

①自信の低下

勃起不全は「男性らしさ」の喪失感と深く結びつきやすく、自分自身への自信や自己肯定感を大きく損ないます。性行為を通じて得られるはずの達成感や快感が得られないことで自己否定に陥りやすく、うつ症状や引きこもり傾向を引き起こすこともあります。こうした心理的ダメージは仕事や対人関係にも波及し、全体的なQOL(生活の質)を低下させます。

②パートナーとの影響

EDがパートナーとの信頼関係に与える影響は非常に大きく、性行為がうまくいかないことから「自分は愛されていないのでは」「魅力がないのでは」と誤解が生まれやすくなります。その結果、会話やスキンシップが減少し、関係性がぎくしゃくするだけでなく、浮気や別居、離婚など家族・家庭崩壊のリスクを高める要因ともなり得ます。

③ストレスと不安の増加

EDを強く意識するほど「勃起できるかどうか」がプレッシャーとなり、不安感が募ることでさらなるEDを招く悪循環に陥ります。これを「予期不安型ED」と呼び、性行為のたびにストレスを感じる状態が慢性化すると、心因性EDとして治療のハードルが上がります。

基礎疾患としてのED

EDは単に性機能の問題に留まらず、身体の内側で進行する病気のサインでもあります。特に糖尿病、高血圧、高脂血症といった生活習慣病を抱える男性はEDを合併しやすく、それぞれの病態がEDの発症や進行に深く関わっています。糖尿病では高血糖によって微小血管や自律神経が徐々に傷つき、陰茎海綿体への血流が低下します。さらに持続する高血糖は酸化ストレスを増大させ、細胞レベルでの機能不全を引き起こすため、勃起機能の回復力が著しく損なわれることがあります。高血圧は血管壁を厚く硬くし、末梢の血管拡張反応を妨げるため、陰茎への血液供給が不十分になります。加えて、一部の降圧薬にはEDを誘発する副作用が認められるものもあり、薬剤の選択や用量調整が治療成績に大きく影響します。高脂血症では、悪玉(LDL)コレステロールが過剰に血管内に沈着し、動脈硬化を促進します。動脈硬化が進むと血管の弾力性が失われ、血流量の調整機能が低下することで勃起不全を招きます。これらの基礎疾患を適切に管理せず放置すると、EDだけでなく心筋梗塞や脳卒中など生命に関わる重篤な血管イベントを引き起こすリスクも高まるため、EDを単なる性の問題とはみなさず、全身の健康状態を総合的に見直す必要があります。時に心血管疾患のリスクも上昇するため、脂質異常の早期発見・治療が重要です。

早期治療のメリット

EDの治療を早期に開始することで、勃起機能の回復だけでなく全身の血管機能改善や精神面の安定といった多方面の恩恵が得られます。PDE5阻害薬による血流改善は、陰茎海綿体だけでなく全身の血管内皮細胞にも好影響を与え、末梢血管の反応性を高めることが報告されています。早期に治療を始めるほど血管の柔軟性を取り戻しやすく、その後の心血管リスク低減にもつながる可能性があります。また、適切な治療計画と並行して生活習慣の見直しを行うことで、血糖値や血圧、脂質などのコントロールがより効果的に達成され、合併症予防にも寄与します。何より、EDの症状が改善すると自己肯定感が回復し、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールの分泌が抑制されるため、心理的にも良好な状態を維持できるようになります。治療開始が遅れれば薬剤の効果が薄れ、より侵襲的な治療や高用量の薬剤が必要となるケースもあるため、早期介入は身体的負担と経済的負担の双方を軽減する点でも重要です。

 

受診・相談のタイミング

勃起時の硬度低下や維持困難といった症状に気づいたら、あまり期間を空けずに専門医への相談を検討してください。一般的に、2週間以上同様の症状が継続する場合はEDの可能性が高く、早めの受診が推奨されます。初めての受診では、日常生活での症状や持病、服薬状況、生活習慣の詳細を問診で確認されるため、事前にメモを作成しておくと診察がスムーズです。治療を得意とする泌尿器科や男性専門クリニックではオンライン診療やプライバシー重視の面談室を用意しているところが増えていますので、通院が難しい方や周囲に知られたくない方も安心して相談できます。治療開始後は定期的に経過をチェックし、効果や副作用の有無を確認しながら治療計画を柔軟に見直すことが大切です。

ED予防のための生活習慣

EDを未然に防ぐには、日常生活の習慣改善が欠かせません。まず、抗酸化作用の強いビタミンCやE、ポリフェノールを豊富に含む果物・野菜を毎日の食事に取り入れ、動脈硬化の進行を抑えましょう。青魚に含まれるオメガ-3脂肪酸は血液をサラサラにし、血管内皮細胞の機能を高める効果が期待されます。運動面では、有酸素運動を週に合計150分以上行うことが理想的です。ウォーキングやジョギング、水泳などを取り入れることで心肺機能が向上し、全身の血流が改善します。加えて、筋力トレーニングはテストステロンの分泌を促すため、週2回程度の実施をおすすめします。禁煙は血管収縮を抑制し、アルコールは適量にとどめることでホルモンバランスの乱れを防ぎます。十分な睡眠時間(7~8時間)を確保し、ストレス管理には瞑想や深呼吸、趣味の時間を設けるなど、メンタルヘルスへの配慮も忘れないようにしましょう。これらを日常に取り入れることで、EDの発症リスクを大幅に低減し、健康的な生活を長く維持できます。

当院のED治療が選ばれる5つの理由

当院では、患者様に安心して治療を受けていただくため、体制と設備の両面で最善を尽くしています。治療の質だけでなく、診療体験全体の満足度向上に努めています。

①泌尿器科専門医が診察から治療までを担当

泌尿器科専門医が診察から治療までを担当泌尿器科専門医がすべての患者様の診察・治療を一貫して担当します。専門知識に基づいたきめ細やかな診察により、適切かつ効果的な治療計画をご提案いたします。品川区で泌尿器科専門医が提供するレノーヴァ衝撃波治療は当院が唯一です。

②話題の最新治療機器

話題の最新治療機器当院では、イスラエル製の最新衝撃波治療機「レノーヴァ」を採用しています。高精度な照射により、安全で効率の高いED治療が可能です。照射面も広く、効率的に短時間で照射をすることが可能です。

③ゼウスポイントでお得に受診が可能!

ゼウスポイントでお得に受診が可能!ゼウスクリニックでは、ポイント制度を導入しており、ポイントを使ってお得に受診することができます。継続治療を考えている方にも嬉しいサービスです。ゼウスポイント制度を導入しており、ポイントを使ってお得に受診することができます。継続治療を考えている方にも嬉しいサービスです。100円のお支払で1ポイント付与いたします。

使い方の例)

レノーヴァ6回コース 385,000円購入
→3,500ポイント付与
一緒に、シルデナフィル50㎎を3錠購入 1,430円×3=4,290円

3,500ポイントを使って、790円のみで追加のお薬は購入可能!!

④アフターフォローも保険診療で対応も可能

治療後の経過観察や副作用の確認なども、すべて保険診療内で対応可能です。万が一のトラブルにもすぐに対応できる体制を整えています。また、他の治療で保険診療が必要になった場合、当院の連携医院である、「自由が丘わたなべ泌尿器科クリニック」へのご紹介もスムーズに可能です。

⑤男性スタッフのみが常駐

当院は、医師からスタッフまで全て男性が対応いたします。患者様も男性のみですので、初めての方でもお気軽にお越しいただけるようにしております。周囲の目が気になるという方もお気軽にご受診ください。

治療の流れ

初回の診察から施術まで、最短でご相談のその日のうちに施術を開始することが可能です。週に1回の施術を4〜6回程度行い、その後の経過観察で効果を判定します。

1webまたはお電話で診察のご予約をお願いいたします

LINEでのご予約が便利です。
こちらからLINEの登録が可能ですので、こちらからご予約をお取りください。

2web問診を回答

当院では、web問診を導入しております。予約後に表示される画面にて事前にご回答の上、ご来院ください。院内での回答も可能です。

3診察当日

まず、当院のスタッフによるカウンセリングを行います。ご要望や症状をお伺いしたのち、医師の診察を行い、最終的な治療方針を決定いたします。

4同意書の記入・お支払

診察にてプランを決定いたしましたら、同意書の記入を行っていただきます。その後、お帰りの際に、お支払いをしていただきます。

5施術

当日枠が空いておりましたら、そのまま施術を行います。空いていなければ次回施術をご予約のうえお帰りいただきます。

6通院のご予約

コースの方は、まとめて予約をしていただいた方が、ご希望が通りやすいため、まとめてのご予約をおすすめしております。

よくある質問

サプリメントや漢方薬だけでEDは改善できますか?

一部のサプリメントや漢方薬が血流改善やストレス緩和に寄与する例は報告されていますが、EDの根本的原因(血管・神経・ホルモンの問題)を解決するには、科学的エビデンスのある治療(PDE5阻害薬など)との併用が望ましいとされています。サプリメント単独で劇的な効果を期待せず、医師と相談しながら補助的に利用するのが安全です。

治療を始めてからどれくらいで効果を実感できますか?

PDE5阻害薬の場合、服用後30分~1時間程度で勃起が補助されることが多く、治療開始後すぐに効果を感じる人が多いのが特徴です。ただし、心理的な不安が強い場合や生活習慣の改善も並行する場合は、数週間から数カ月かけて徐々に改善を実感することもあります。医師の指示通りに継続して取り組むことが大切です。衝撃波治療であれば、3,4回あたりから変化を感じていただき始める方が多いです。

家族や知人にEDのことを知られる心配はありますか?

ED治療は医療機関での個別受診が基本で、医師やスタッフは個人情報保護を厳守しています。処方された薬もプライバシーに配慮した包装で渡されることが多く、家族や知人に知られにくい仕組みが整っています。また当院は、自費診療クリニックですので保険証を出したりする必要もございませんので、ご安心ください。

関連ページ

・ゼウスクリニックのED治療についてはこちら

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文責
医療法人桜蕾会
理事長

自由が丘わたなべ泌尿器科クリニック
院長
渡邊 晃秀