- ED(勃起不全)とは?定義と診断基準
- EDの主な分類:器質性EDと心因性ED
- 器質性EDの代表的な原因:血管・神経・ホルモンの問題
- 心因性EDの代表的な原因:精神的ストレスや心理的要因
- 年代別にみるEDリスク:若年男性と高齢男性の違い
- 生活習慣がEDに与える影響:飲酒・喫煙・運動不足など
- EDと全身疾患の関係:糖尿病・高血圧・脂質異常症など
- EDの診断方法:問診・身体診察・検査の流れ
- 当院の衝撃波治療が選ばれる5つの理由
- 治療の流れ
- よくある質問
ED(勃起不全)とは?定義と診断基準
ED(Erectile Dysfunction:勃起不全)とは、「性行為時に十分な勃起を得られない、もしくは維持できない状態」を指します。世界保健機関(WHO)や国際勃起機能障害学会(IIEF)では、性交渉を試みても勃起が不十分で性生活に支障をきたすものをEDと定義します。日本泌尿器科学会でも、以下のように具体的な診断基準を設けています。
①定量的指標:国際勃起機能指数(IIEF-5)を用いたスコアリング
・IIEF-5質問票の点数が21点以下でEDが疑われる
・17〜21点:軽度ED、12〜16点:中等度ED、5〜11点:重度ED
②臨床的所見:患者本人の自覚症状とパートナーからの情報
③経過期間:3か月以上にわたり勃起不全の症状が継続している場合にEDと診断
EDは一時的な場合もありますが、長期間放置すると心理的ストレスが増大しQOL(生活の質)が低下するため、早期の受診と治療が望ましいとされています。
EDの主な分類:器質性EDと心因性ED
EDの原因は大きく「器質的(身体的)」と「心因的(心理的・精神的)」の2つに分類されます。
①器質性ED
血管障害、神経障害、ホルモン異常など身体の構造や生理機能に問題がある場合です。動脈硬化や神経伝達障害、男性ホルモン不足が関係します。60代以上の男性では器質性EDの割合が高くなる傾向があります。
②心因性ED
ストレスや不安、トラウマなど心の問題が原因となるものです。人間関係のストレス、性的不安、過去の失敗体験などから「もう一度勃たないのでは」という恐れが生じ、勃起が起こりにくくなります。若い世代や仕事・家庭面でプレッシャーを抱える世代にみられやすいです。
実際の臨床では、両者が混ざった「混合性ED(Mixed ED)」も少なくありません。専門医はまず問診や検査を通じて、どの要素が強いかを見極めたうえで治療計画を立てます。
器質性EDの代表的な原因:血管・神経・ホルモンの問題
器質性EDは、以下のような要因に分けられます。
①血管障害
勃起は海綿体へ十分な血流が送られることで維持されますが、動脈硬化が進行すると血管が狭くなり血流が不十分になります。糖尿病や高血圧、高脂血症などがあると、動脈硬化のリスクが高まり、30〜50代からも問題化することがあります。特に糖尿病患者では神経障害と血管障害が合併しやすく、ED発症リスクが6倍近く上昇するという報告もあります。
②神経障害
性刺激が脳から陰茎へ伝わる際に神経が重要な役割を果たします。脊髄損傷や、椎間板ヘルニアなどで神経伝達が遮断されると、性刺激が陰茎に届かず勃起できません。また、前立腺がん手術や神経温存術などで骨盤内の神経が傷つく場合もあり、術後EDの原因になります。
③ホルモン異常
男性ホルモン(テストステロン)が減少すると性欲低下や勃起力の低下を招きます。特に加齢に伴うテストステロン減少(LOH症候群)は、50代以降の男性で顕著になります。早期に血中テストステロンを測定し、不足があればホルモン補充療法を検討します。
④その他の身体的要因
・薬剤性:降圧薬や抗うつ薬など特定の薬剤が副作用としてEDを引き起こすことがあります。
・外傷:陰茎や骨盤部の外傷で海綿体や神経が損傷する場合があります。
・放射線治療:前立腺がん治療で骨盤部に放射線を照射すると、周辺組織の血管・神経が傷つく可能性があります。
器質性EDは身体的原因を取り除くことが最優先ですが、実際には勃起機能を補うための薬物療法(PDE5阻害薬)や、後述する衝撃波治療などを組み合わせてアプローチします。東京ゼウスクリニックでは、まず詳細な血管・神経評価を行い、必要に応じて専門的な検査・治療を進める体制を整えています。
心因性EDの代表的な原因:精神的ストレスや心理的要因
心因性EDは、以下のような心の問題が引き金になります。
①パフォーマンス不安
「うまくいくか不安」「前回の失敗がトラウマ」という心理が勃起を邪魔します。性交のたびに「失敗したらどうしよう」という恐怖心が芽生えると、脳が性刺激信号をストップしてしまい、物理的に勃起しなくなります。
②人間関係やパートナーシップの問題
パートナーとのコミュニケーション不足や関係悪化による緊張感、自信喪失が心因性EDの大きな原因です。特に初期段階では性行為そのものに対して恐怖感が生じ、ますます状況が悪化する「負のスパイラル」に陥ることがあります。
③仕事・生活ストレス
長時間労働や過度のプレッシャーがかかる職場環境では、慢性的に交感神経が優位になり、リラックスして勃起状態を作ることが難しくなります。過労や睡眠不足による自律神経バランスの崩れも一因です。
④うつ病など精神疾患
抗うつ薬や抗不安薬などを内服している場合、その副作用として性機能障害が起こることがあります。また、うつ病そのものが性欲を減退させるため、結果的にEDを引き起こすケースもあります。
心因性EDでは、心理的アプローチが不可欠です。東京ゼウスクリニックでは専門の心療内科医や精神科医と連携し、必要に応じてカウンセリングや認知行動療法を組み合わせた総合的治療を提供します。薬物療法だけでは解決できないケースでも、メンタル面のサポートを加えることで改善率が飛躍的に高まります。
年代別にみるEDリスク:若年男性と高齢男性の違い
EDは加齢とともにリスクが高まる一方、近年は若年男性の発症も増加傾向にあります。年代別に特徴を整理すると以下の通りです。
①20〜30代(若年層)
心因性EDの割合が高いのが特徴です。仕事や将来への不安、人間関係の問題など心理的ストレスから勃起障害を起こすことが多く、物理的・医学的原因が隠れている場合は比較的少ない傾向にあります。ただし、過度なスマホ依存や不規則な生活習慣によって性ホルモンバランスや自律神経が乱れ、器質性の要素が絡むこともあります。最近はSNSなどでED関連情報を見て「自分もEDかもしれない」と思い込むケースも散見され、過剰に不安になる若年層も増えています。
②40〜50代(中年層)
心因性と器質性が混在する割合が増えます。仕事や家庭でのストレスが継続的にかかる一方、生活習慣病リスクも高まり、血管やホルモン面の変化が勃起機能に影響を与えます。この年代では糖尿病や高血圧症の併存率が上がるため、器質性EDへの配慮が必要です。早めに検査を受け、生活習慣の見直しや内服薬の継続が改善への近道となります。
③60代以上(高齢層)
器質性EDの要因が大きく、動脈硬化や前立腺肥大、慢性疾患(心疾患や脳血管障害など)の影響が強くなります。ホルモン低下も進行し、テストステロン補充が検討されることもあります。加えて「年齢だから仕方ない」と放置しがちな傾向がありますが、QOL向上のためにも専門医による評価・治療は必須です。
年代ごとにEDのメカニズムや原因が異なるため、一人ひとりの状況に合わせた検査・治療プランが重要です。東京ゼウスクリニックでは問診でライフスタイルや心身状態を詳しくヒアリングし、最適な治療方針を立案します。
生活習慣はEDリスクに直結します。代表的な影響要因を挙げると以下の通りです。
①喫煙
タバコに含まれるニコチンは血管収縮作用を持ち、長期的に動脈硬化を促進します。陰茎海綿体までの血流が悪化し、勃起時に十分な血液が供給されなくなります。禁煙によりEDリスクは低下し、内服薬の効果も向上するとされています。
②過度な飲酒
アルコールは中枢神経を抑制し、自律神経バランスを崩すため、短期的には勃起不全を引き起こします。長期的に大量摂取を続けると肝機能障害やホルモンバランスの乱れを招き、慢性的なEDを引き起こすことがあります。節度ある飲酒や、休肝日を設けることが重要です。
③運動不足・肥満
運動不足は全身の血行不良を招き、肥満によりインスリン抵抗性が増大し、糖尿病や高血圧リスクが高まります。これらの生活習慣病は血管や神経にダメージを与え、結果的にED発症へとつながります。適度な有酸素運動(ウォーキングやジョギング)とバランスのとれた食事で体重管理を行うことがED予防に有効です。
④睡眠不足
睡眠不足が続くと交感神経優位の状態が長引き、リラックスして勃起状態をつくることが難しくなります。また、睡眠時にテストステロンが分泌されるため、慢性的な寝不足は男性ホルモン低下を招くことがあります。良質な睡眠時間を確保するために、就寝環境の整備や就寝前のスマホ・PC利用を控える工夫が推奨されます。
生活習慣の改善はED治療の基本でもあり、内服薬や衝撃波治療と並行して行うことで治療効果が高まります。東京ゼウスクリニックでは生活習慣改善のアドバイスも行い、長期的な勃起機能維持をサポートします。
EDは単独の疾患ではなく、全身疾患の「サイン」として現れるケースがあります。特に以下の疾患とは密接に関連しています。
①糖尿病
高血糖状態が続くと血管内皮細胞が傷害され、動脈硬化が進行しやすくなります。糖尿病患者のED発症率は非糖尿病者の約3~6倍という報告もあり、神経障害と血管障害の両面で勃起不全を招きます。血糖コントロールを適切に行うことがED改善に直結します。
②高血圧
高血圧では血管壁に負荷がかかり、動脈硬化が進みやすくなります。陰茎海綿体への血流が障害されることで勃起が維持できなくなります。さらに、高血圧治療薬(特に一部の利尿剤やベータ遮断薬)はEDを悪化させる可能性があるため、治療薬の変更や併用療法を検討します。
③脂質異常症(高コレステロール)
血中コレステロールが高いと、血管内皮にプラーク(脂質の沈着)が形成され、動脈硬化が進展します。これにより陰茎動脈が狭窄し、海綿体への血流が減少してEDを引き起こします。食事療法やスタチンなどの薬剤で脂質を低下させることが予防になります。
④心疾患(狭心症・心筋梗塞など)
動脈硬化は心臓冠動脈にも影響を与え、EDは冠動脈疾患の前兆となることがあります。実際、ED発症後およそ3~5年で心血管イベント(心筋梗塞や脳卒中)を起こすリスクが高まるというデータがあります。EDを自覚した際には、併せて循環器系の精密検査を受けることが望ましいとされています。
⑤睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠時の低酸素状態や交感神経過剰活動が性ホルモン分泌に影響を及ぼし、EDを引き起こすケースがあります。持続陽圧呼吸療法(CPAP)などでSASを改善すると、EDも同時に軽快する例が報告されています。
これらの全身疾患はEDのリスク因子であると同時に、EDをきっかけに発見される場合もあります。
また、当院でもSAS検査およびCPAP治療を実施することは可能です。保険診療がご希望であれば、当院のグループクリニックである、自由が丘わたなべ泌尿器科クリニックで実施が可能です。お気軽にお申し出ください。
EDの診断方法:問診・身体診察・検査の流れ
EDの診断は、以下の内容で行われます。
※一部ゼウスクリニックでは実施していないものもあります。
①問診(医師によるヒアリング)
・性行為時の状況や頻度、勃起が起こる/起こらないタイミング、持続時間などを詳しく確認します。
・併存疾患(糖尿病・高血圧・高脂血症など)、過去の手術歴(前立腺手術など)、服薬状況(抗うつ薬や降圧薬など)を伺います。
・心因性EDが疑われる場合は、ストレスや心理的な背景についても深掘りします。
②身体診察
・陰茎の形態や陰囊の状態、陰茎配列異常がないか視診・触診します。
・鼠径部の血管雑音や動脈硬化の徴候がないか確認します。
・外性器と発育状況、前立腺の触診(直腸診)などを行う場合もあります。
③血液検査・ホルモン検査
・血糖値・HbA1c:糖尿病や耐糖能異常の有無を評価。
・脂質プロファイル:総コレステロール、中性脂肪、HDL/LDLコレステロールを測定。
・男性ホルモン(テストステロン):血中テストステロン値を測定し、ホルモン低下の程度を判断。
・肝機能・腎機能検査:薬物治療時の安全性を確認。
④超音波検査(ペニスカラードプラー検査)
・陰茎海綿体動脈の血流量を測定し、動脈血流障害の有無を評価します。
・アルプロスタジル注射後に血流を観察し、静脈漏れ(血液が外へ逃げる)や動脈閉塞の診断に用います。
⑤神経伝導検査(陰茎振動検査など)
・感覚神経の伝導速度を評価し、神経障害がないかを確認します。
⑥性機能検査(質問票)
IIEF-5(国際勃起機能指数)などのスコアリング表を用いてEDの重症度を定量的に把握します。
当院では、患者様に安心して治療を受けていただくため、体制と設備の両面で最善を尽くしています。治療の質だけでなく、診療体験全体の満足度向上に努めています。
①泌尿器科専門医が診察から治療までを担当
泌尿器科専門医がすべての患者様の診察・治療を一貫して担当します。専門知識に基づいたきめ細やかな診察により、適切かつ効果的な治療計画をご提案いたします。品川区で泌尿器科専門医が提供するレノーヴァ衝撃波治療は当院が唯一です。
②話題の最新治療機器
当院では、イスラエル製の最新衝撃波治療機「レノーヴァ」を採用しています。高精度な照射により、安全で効率の高いED治療が可能です。照射面も広く、効率的に短時間で照射をすることが可能です。
③ゼウスポイントでお得に受診が可能!
ゼウスクリニックでは、ポイント制度を導入しており、ポイントを使ってお得に受診することができます。継続治療を考えている方にも嬉しいサービスです。ゼウスポイント制度を導入しており、ポイントを使ってお得に受診することができます。継続治療を考えている方にも嬉しいサービスです。100円のお支払で1ポイント付与いたします。
使い方の例)
レノーヴァ6回コース 385,000円購入
→3,500ポイント付与
一緒に、シルデナフィル50㎎を3錠購入 1,430円×3=4,290円
3,500ポイントを使って、790円のみで追加のお薬は購入可能!!
④アフターフォローも保険診療で対応も可能
治療後の経過観察や副作用の確認なども、すべて保険診療内で対応可能です。万が一のトラブルにもすぐに対応できる体制を整えています。また、他の治療で保険診療が必要になった場合、当院の連携医院である、「自由が丘わたなべ泌尿器科クリニック」へのご紹介もスムーズに可能です。
⑤男性スタッフのみが常駐
当院は、医師からスタッフまで全て男性が対応いたします。患者様も男性のみですので、初めての方でもお気軽にお越しいただけるようにしております。周囲の目が気になるという方もお気軽にご受診ください。
治療の流れ
初回の診察から施術まで、最短でご相談のその日のうちに施術を開始することが可能です。週に1回の施術を4〜6回程度行い、その後の経過観察で効果を判定します。
1webまたはお電話で診察のご予約をお願いいたします
LINEでのご予約が便利です。
こちらからLINEの登録が可能ですので、こちらからご予約をお取りください。
2web問診を回答
当院では、web問診を導入しております。予約後に表示される画面にて事前にご回答の上、ご来院ください。院内での回答も可能です。
3診察当日
まず、当院のスタッフによるカウンセリングを行います。ご要望や症状をお伺いしたのち、医師の診察を行い、最終的な治療方針を決定いたします。
4同意書の記入・お支払
診察にてプランを決定いたしましたら、同意書の記入を行っていただきます。その後、お帰りの際に、お支払いをしていただきます。
5施術
当日枠が空いておりましたら、そのまま施術を行います。空いていなければ次回施術をご予約のうえお帰りいただきます。
6通院のご予約
コースの方は、まとめて予約をしていただいた方が、ご希望が通りやすいため、まとめてのご予約をおすすめしております。
よくある質問
睡眠時無呼吸症候群(SAS)はEDの原因になりますか?
睡眠時無呼吸症候群(SAS)がED(勃起不全)の隠れた原因として知られています。以下、そのメカニズムと関連性、対策を解説します。
・SASが引き起こす身体への影響
SASでは、睡眠中に何度も呼吸が止まる(10秒以上)ため、夜間に断続的に低酸素状態(インターミッテントハイポキシア)になります。低酸素は全身の血管を収縮させ、血管内皮細胞の機能障害を招きます。
また、低酸素状態が続くことで交感神経が過剰に刺激され、夜間・昼間ともに交感神経優位の状態が続くため、リラックスした状態で勃起を作るパラシンパティック神経の活動が阻害されます。
・SASとEDの疫学的データ
臨床研究によると、SAS患者の約40~60%にEDが併存しているという報告があります。逆に、重度のED患者を検査すると、50%以上でSASが疑われるケースが見つかることもあります。
SASとEDは相互に悪循環になります。SASがEDを引き起こし、EDによってストレスが増大すると睡眠の質がさらに悪化し、SAS症状が悪化するというスパイラルが生じることがあります。
・診断と治療の流れ
簡易検査(簡易終夜睡眠ポリグラフィー):自宅で睡眠時の呼吸状態・血中酸素飽和度を測定し、アプノ指数(1時間あたりの無呼吸出現回数)を確認します。Anは5以上でSAS疑い、15以上で中等度SAS、30以上で重度SASと分類されます。
精密検査(一泊入院・終夜ポリソムノグラフィー):脳波、呼吸の流れ、胸腹部運動、血中酸素飽和度、心電図、脚の動きなどを総合的に解析し、SASの有無と重症度を判断します。
CPAP(持続陽圧呼吸療法):SASの標準治療で、就寝時にマスクを装着し、気道に一定の陽圧をかけて閉塞を防ぐことで、夜間の低酸素や中途覚醒を防ぎます。
口腔内装置(マウスピース):中等度のSASでは、下あごを前方に突き出して気道を確保するマウスピース装着で症状改善が期待できます。
生活習慣改善:肥満が原因の場合、減量や運動、禁煙などを併用することでSAS症状が軽減し、EDリスクも低下します。
・ED改善への影響
CPAP療法開始後、6か月程度で約60%の患者にED改善効果が認められたという報告があります。CPAPにより夜間低酸素が解消されると、血管内皮機能が回復し、陰茎海綿体への血流が改善するためです。
マウスピース治療や生活習慣改善でも、SASの重症度が低下すればEDも同時に改善するケースが多くみられます。
一部の医薬品はEDの原因になると聞きましたが、どのような薬剤ですか?
薬剤性EDとは、特定の医薬品の副作用として勃起機能が低下する現象です。以下に、主にEDを引き起こしやすい代表的な薬剤と、そのメカニズムを解説します。
・降圧薬(高血圧治療薬)
ベータ遮断薬(プロプラノロール、メトプロロールなど)
交感神経を抑制して血圧を下げるが、陰茎への血流が低下しやすくなり勃起しにくくなる。特に長時間作用型のものや高用量ではEDリスクが上がります。
利尿薬(チアジド系、ループ利尿薬)
血液中の水分量を減らして血圧を低下させるが、陰茎への血流量が減少し、勃起力低下をきたす可能性があります。
カルシウム拮抗薬(アムロジピン、ニフェジピンなど)
血管平滑筋を弛緩させることで降圧効果を得るが、副作用としてむくみや血管拡張意識が強く、間接的にEDを助長することがあります。
・抗うつ薬・抗精神病薬
SSRI(シタロプラム、フルオキセチン、セルトラリンなど)
セロトニン再取り込みを阻害することで抗うつ効果を発揮するが、性欲減退や勃起障害、射精遅延などの性機能障害を引き起こすことがあります。
三環系抗うつ薬(アミトリプチリン、ノルトリプチリンなど)
ノルアドレナリン・セロトニン再取り込み阻害作用に加えて、抗コリン作用が強く、勃起機能低下や性欲減退の副作用が出現しやすいです。
抗精神病薬(リスペリドン、ハロペリドールなど)
ドパミンD2受容体遮断作用により、プロラクチン値の上昇(高プロラクチン血症)を招くことがあります。高プロラクチン血症は性欲減退や勃起不全を引き起こすため、意識してチェックが必要です。
・抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬
第一世代抗ヒスタミン薬(ジフェンヒドラミン、プロメタジンなど)
抗コリン作用が強く、自律神経バランスを崩して勃起機能に影響を与えることがあります。眠気を強く感じるタイプほど影響が大きいです。
ステロイド内服薬(プレドニゾロンなど)
長期内服でテストステロン分泌抑制や血糖上昇を招くケースがあり、結果的に勃起機能が低下する例があります。
・前立腺治療薬・抗悪性腫瘍薬
5αリダクターゼ阻害薬(フィナステリド、デュタステリドなど)
前立腺肥大やAGA(男性型脱毛症)の治療薬として広く使われるが、男性ホルモン(DHT)抑制により性欲減退や勃起機能低下を伴うことがあるため、注意が必要です。
抗悪性腫瘍薬(シスプラチン、ドキソルビシンなどのシステミック化学療法薬)
がん治療で用いられる薬剤は神経障害や血管障害を引き起こしやすく、抗がん剤投与後にEDを発症することがあります。副作用としての勃起不全のリスクを考慮し、がん治療専門医と連携して対応を検討します。
関連ページ
・ゼウスクリニックのED治療についてはこちら
https://www.tokyo-zeus.com/ed-treatment/
・衝撃波治療についてはこちら
https://www.tokyo-zeus.com/renova/
・男性更年期障害についてはこちら
https://www.tokyo-zeus.com/loh/
文責
医療法人桜蕾会
理事長
自由が丘わたなべ泌尿器科クリニック
院長
渡邊 晃秀