TOPへTOPへ

ED治療

ED(勃起不全)とは?

ED(Erectile Dysfunction、勃起不全)とは、満足な性交渉を行うために十分な勃起が得られない、または維持できない状態を指す医学用語です。年齢とともに発症率が高まる傾向があり、特に40代以降の男性では約3人に1人が何らかのED症状を抱えていると推計されています。ED自体は命に関わる病気ではありませんが、生活の質(QOL)やパートナーとの関係に大きく影響しうる重要な健康問題です。また、EDは糖尿病や心血管疾患など他の疾患と関連する場合もあり、単なる加齢現象と片付けず適切な対処が必要です。

勃起の仕組みについてし

勃起(ボッキ)は一見単純な現象に思えますが、実際には神経・血管・ホルモンなど複数の要素が関与する複雑なメカニズムです。男性が性的刺激を受けると、まず脳からの信号で副交感神経が活性化し、陰茎に一酸化窒素(NO)が放出されます。NOは陰茎の動脈(陰茎深動脈やラセン動脈)を拡張させ、海綿体平滑筋を弛緩させます。その結果、陰茎海綿体に急速に血液が流れ込み、組織がスポンジ状に膨張し硬くなります。さらに海綿体を包む白膜が膨張して静脈を圧迫し、流入した血液が陰茎内に留まり続けることで勃起が維持されます。
この一連の過程には男性ホルモン(テストステロン)も重要な役割を果たします。テストステロンは性欲を高めるだけでなく、陰茎への血流維持や勃起に関わる神経伝達にも寄与しており、加齢に伴うテストステロン低下は勃起機能の低下につながり得ます。

勃起は性的興奮が収まるか射精に至ると終了します。この際には体内酵素PDE5(ホスホジエステラーゼ5)が働き、血管拡張に関与した物質であるcGMP(サイクリックGMP)を分解します。cGMPが分解されると平滑筋が収縮し、海綿体から血液が流出して陰茎は元の柔らかい状態に戻ります。ED治療薬の多く(バイアグラ・シアリス等のPDE5阻害薬)はこのPDE5の働きを阻害することでcGMPの効果を持続させ、勃起を補助する仕組みになっています。

EDの症状とセルフチェック

EDの主な症状は「勃起が十分に硬くならない」「勃起状態が長続きしない」といったものです。性交時に挿入が困難だったり、中折れ(途中で萎えてしまう)を繰り返す場合は、EDの可能性があります。また、朝の勃起(朝立ち)の頻度低下もEDの初期症状の一つとされます。セックスの有無にかかわらず、最近明らかに勃起力が落ちていると感じる場合は注意が必要です。ご自身で不安な場合、国際勃起機能スコア(IIEF-5)などの簡易なセルフチェック問診票を試すこともできます。IIEF-5では過去6か月間の勃起の状態に関する5つの質問に答え、その合計点数によってEDの重症度を自己評価できます。結果はあくまで目安ですが、スコアが低い場合はEDが疑われますので、早めに専門医に相談すると安心です。

EDの主な原因

EDは主に身体的要因(器質性ED)と心理的要因(心因性ED)に分類されます。

①加齢・ホルモン低下

年齢に伴い血管の老化やテストステロン低下が起こり、勃起力の低下につながります。男性ホルモンが減少すると血流維持や神経伝達も阻害されるため、EDリスクが高まります。

②血管障害(動脈性ED)

高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙などが動脈硬化を促進し、陰茎への血流不足を招きます。陰茎の血管が狭窄すると勃起不全が生じやすく、EDは全身の血管状態を反映するサインとしても重要です。

③神経障害(神経原性ED)

脳梗塞や脊髄損傷、多発性硬化症、糖尿病による末梢神経障害、前立腺手術後の陰部神経損傷などが陰茎への神経伝達を妨げ、EDを引き起こします。自律神経の乱れも勃起機能に影響し、ストレスや疲労で自律神経が不調になるとEDを起こしやすくなります。

④疾患・生活習慣

糖尿病や睡眠時無呼吸症候群、腎不全などの基礎疾患がEDのリスクを高めます。肥満や運動不足、過度の飲酒・喫煙・睡眠不足など生活習慣の乱れも血管内皮機能の損傷を招き、EDを引き起こします。

⑤心理的要因(心因性ED)

過度な緊張・不安、ストレス、うつ状態、パートナーとの不和などが勃起を抑制します。朝勃ちが保たれている場合は心理的要因が大きいと考えられ、気の持ちようであったり、ED治療薬で自信がつき解決することも多くあります。

ED治療の主な方法

ED治療は原因や重症度に応じて段階的に行われます。主な治療法を以下に分類し、その原理を解説します。

①PDE5阻害薬(経口薬)

バイアグラやシアリスなどが代表。PDE5を阻害してcGMPの分解を防ぎ、海綿体への血流を増やして勃起を促します。性的刺激に反応して作用するため、自然な勃起を補助します。第一選択の治療法であり、多くの患者に有効です。

②自己注射療法(ICI療法)

陰茎海綿体に直接血管拡張薬を注射し、勃起を誘発します。内服薬が無効な場合や神経障害がある場合に有効で、即効性が高い点が特徴です。※当院では、実施しておりません。

③低強度衝撃波治療(Li-ESWT)

低出力の衝撃波を陰茎周囲に照射して血管新生を促す治療法です。痛みはほとんどなく非侵襲的で、副作用も稀です。通常、週1回・計4回程度のコースを行い、数週間かけて勃起機能が改善します。臨床データでは約70%前後の患者が改善を実感しており、従来の薬物療法が不十分だったケースでも効果が得られることが報告されています。現在は自由診療ですが、根本改善を目指す新たな選択肢として期待されています。

④陰圧式勃起補助具(真空ポンプ)

陰茎にポンプを装着して陰圧をかけ、強制的に血液を吸引して勃起を誘発します。補助具を用いた機械的勃起法で、適切に使用すると性交が可能になりますが、器具の操作が煩雑というデメリットもあります。

⑤ホルモン補充療法

低テストステロンが原因と診断された場合、テストステロン補充により性欲や勃起機能を改善します。ホルモン補充は単独では十分な効果が得られないことも多いため、薬物療法や衝撃波治療と併用されることがあります。

ED治療の治療方法別比較表

比較内容 レノーヴァ ED- MAX ED治療薬 ビガー2020
治療の仕組み 低強度の衝撃波を陰茎に照射して血管再生を促し、血流を改善 低強度の衝撃波を陰茎に照射して血流を改善(スイスStorz社製機器を使用) PDE5阻害薬を服用し、一時的に血管を拡張して勃起を促進 陰圧ポンプで真空を作り、強制的に血液を海綿体に充満させて勃起を補助
根本的な改善 ○:血管新生によりEDの原因から治療(本来の勃起機能を回復) ○:衝撃波で血管障害を改善しEDを根本治療 ×:血流を一時的に増やす対症療法であり根本治療ではない △:根本原因を直接改善するものではないが、継続使用による陰茎リハビリ効果で機能改善が期待
非侵襲性・痛み 体外からの非侵襲的な施術で、痛みはほとんどなし。麻酔不要 同様に体外照射で痛みはほとんどなし。麻酔不要 内服による治療で侵襲はない。ただし薬剤作用による頭痛・ほてり等の副作用が起こり得る 外用機器による非侵襲的手法。適切に使用すれば痛みは軽度だが、陰茎痛や皮下出血などの軽い副作用の可能性あり
安全性 身体への悪影響や禁忌がほぼ無く安全。重篤な副作用も報告なし。 施術による副作用・合併症の報告なし 一般的な副作用として頭痛、鼻づまり等が起こる。心疾患などで使用できない場合がある。 重篤な副作用の報告はなし。※正しい使用方法の指導に従えば安全性は高い
効果の持続性 長期持続:1クール施術後の改善効果は個人差あるものの約2年間持続するとされる。以後も加齢で低下すれば追加施術で回復可能 改善効果は持続するがRenovaに比べると短め(効果は約1年程度持続) 効果は服用後数時間のみ持続し、薬が切れれば元に戻る。根本的な改善は得られない。 勃起効果は使用中のみ(デバイスを外せば萎える)。継続使用で多少の機能維持効果はあるものの、根本的な改善効果は持続しない
治療スケジュール 週1回の施術を4回(計4週間)行えば1クール完了 週1回の施術を6回(計6週間)行うのが最も効果的とされる 性行為の都度薬を服用する必要がある(治療期間は継続的・無制限)。長期的には繰り返しの服用が前提 性行為の直前に毎回ポンプを使用(その場で勃起を得る即効性)。日常的な継続使用も可能(リハビリ目的で定期使用)
薬剤への依存 不要 不要 必要 不要
海外での実績 欧米を中心に広く導入された治療法。海外当局でED治療目的に承認済みで良好な結果を残しており、安心して利用できる。国際ガイドラインでも有効性が支持されている 衝撃波療法自体は海外のED治療ガイドラインで有効性が認められ推奨されている。(血管性EDに対する自然な解決策として注目)。 1998年にバイアグラが米国FDA承認。以降、世界的に最も普及した標準治療であり、多くの臨床研究データが蓄積 陰圧式ポンプ療法は古くから海外で用いられてきた物理療法で、国際的なガイドラインにも治療選択肢として記載。
※日本では2020年に初めて管理医療機器として承認

当院おすすめのED治療方法:衝撃波治療(レノーヴァ)

衝撃波治療は、陰茎に低出力の音響衝撃波を照射し海綿体内の血管新生(新しい毛細血管の増生)や血流改善を促す治療法です。装置としてはイスラエル発の「ED1000」や「レノーヴァ(RENOVA)」といった機器があり、日本国内含め世界各国で導入が進んでいます。痛みはほとんど無く非侵襲的で、副作用も報告がほぼ無い安全な治療とされています。週1回程度の通院で計4回程度の衝撃波照射を行うコースが一般的で、終了後しばらく経ってから徐々に勃起力の改善が現れるケースが多いです。これは衝撃波により陰茎内の血管内皮が刺激され、一酸化窒素の増加や成長因子の放出を介して血管の若返りが起こるためと考えられています。臨床研究ではおよそ7割前後の患者に効果ありとのデータもあり、従来のED薬で効果が不十分だった患者で勃起機能スコア(IIEF)の改善が確認されています。
例えば国内のある研究では、衝撃波治療を受けたED患者の71.1%が「治療が効果的だった」と感じたとの報告があります。衝撃波治療は現時点では保険適用外の自由診療ですが、「勃起不全を根本から改善できる可能性のある治療」として将来性が期待されています。今後さらなる大規模臨床試験で有効性が検証されれば、ED治療の主流に加わる可能性があります。

レノーヴァについて詳しくはこちら

自分にあったED治療の探し方

①原因に応じた治療選択

まず自分のEDの主な原因が何かを把握しましょう(これは自己判断が難しいため、初診時に医師が一緒に評価します)。例えば、ストレスや不安が主因の心因性EDなら、カウンセリングやリラクゼーション法を重視しつつ必要に応じてPDE5阻害薬を頓用する、といったアプローチになります。糖尿病や高血圧など生活習慣病が背景にある場合は、それら基礎疾患の改善が勃起改善につながるため、内科治療と並行して生活習慣の是正を行います。

またテストステロン低下が疑われる場合には血液検査で確認し、必要ならホルモン補充療法を組み合わせます。身体要因が大きいEDではまず内服薬や血流改善策を試み、それでも難しければ衝撃波治療など根本改善策を検討します。一方心理要因が大きいEDでは、プレッシャーを和らげ自信をつけるためにPDE5阻害薬を活用しつつ、根本的には不安解消のためのセラピーやパートナーとの対話が重要です。自分のEDの原因にマッチした治療こそが最大の効果を発揮するので、「なぜ自分はEDになったのか?」を医師と一緒に突き止め、それに合った治療計画を立てることが肝心です。

②症状の程度に応じた治療選択

EDの重症度(軽症・中等症・重症)によっても適切な治療は異なります。軽症で時々勃たない程度であれば、まずは様子を見つつ生活習慣改善やサプリメントの活用、必要時だけ低用量の薬を使うシンプルな対策で十分なこともあります。一方、重症で全く勃起しない場合には、飲み薬だけでは難しく自己注射療法や手術的治療を早期に検討する場合もあります。中等症の場合はまず内服薬を試し、効果不十分なら併用療法(薬+衝撃波、薬+吸引器など)に進むことが多いです。また勃起の硬さや維持時間も考慮します。

挿入はできるが途中で萎えてしまう「維持不全型」の場合、PDE5阻害薬で改善するケースが多いです。逆に全く硬くならない「勃起不全型」の場合、内服薬の効果判定のために数回試すことが推奨されます(1回で効かなくても、4回程度試すと効果が現れる例もあります)。症状に応じて治療強度を調整するイメージで、軽い症状には体への負担も軽い方法から、重い症状にはより確実な方法へと段階的にステップアップしていきます。

③生活背景・希望に応じた選択

生活スタイルや価値観も治療法選びに影響します。例えば、「性交の予定に合わせて都度薬を飲むのは煩わしい」という方には長時間作用型の薬や毎日少量服用する方法が適しています。一方「頻繁に性交するわけではないので必要な時だけ使えればよい」という方は即効性のある頓用薬で十分でしょう。また、注射やポンプといった器具の使用についても、抵抗がないかどうか、パートナーの協力が得られるかといった点を考慮します。仕事や家庭の状況も無視できません。出張が多い方は荷物になるポンプ療法より薬物療法の方が現実的ですし、持病で複数の薬を飲んでいる方は相互作用の少ない治療法を選ぶ必要があります。

費用面の負担許容度も考慮しましょう(自由診療の場合、薬は1錠あたり数百円程度、衝撃波治療は数十万円程度など差があります)。さらに「将来的に子供が欲しいので自然な勃起力を取り戻したい」「とにかく確実に勃起できれば機械でも構わない」など患者さん自身の治療ゴールも様々です。医師と相談しつつ、自分とパートナーの希望や生活パターンにマッチした治療法を一緒に選んでいくことが大切です。

当院のED治療方針と特徴

当院では、ED治療において「患者様一人ひとりに最適なオーダーメイドの治療」をモットーとしています。まずは丁寧な問診と必要な検査を通じて現在の勃起機能の程度や原因(身体的要因・心理的要因の有無など)を正確に評価します。その上で、患者様のライフスタイルやご希望も踏まえて最適な治療プランをご提案いたします。内服薬による治療はもちろんのこと、当院で提供可能な低強度衝撃波治療(レノーヴァ)など最新の知見に基づく多角的なアプローチで治療を行える点が当院の強みです。治療開始後も効果を慎重に確認しながら、薬剤の用量調整や治療内容の追加・変更を適宜行い、十分な改善が得られるまでしっかりとサポートいたします。さらに、デリケートなお悩みに配慮しプライバシーを重視した環境づくりと丁寧な対応を心がけています。人に言いにくいお悩みでも安心してご相談ください。

東京でED治療するなら当院へ:当院が選ばれる理由

東京には多くの医療機関がありますが、当院はED治療専門クリニックとして次のような理由で多くの患者様に選ばれています。

①圧倒的な専門性

日本泌尿器科学会認定専門医が常駐し、ED治療に特化した診療を提供。総合病院では実現しづらい「ED治療に集中」したノウハウを有しています。また、泌尿器科専門医としての治療、診察実績の多さからその人にあった治療方法をご提案することができます。

②最先端技術の導入

低強度衝撃波治療機器「レノーヴァ」を品川区としては初採用。薬物治療では難しい「血管そのものの再生」を目指せる治療法をいち早くご提供します。薬物治療がうまくいっていない方、根治治療を目指したい方は当院へお越しください。

③男性患者様にとっての快適な受診環境

完全予約制・男性スタッフ・男性患者様のみというプライバシー重視体制。半個室の待合室を採用し、人目を気にせずご来院いただけます。また、Web予約・LINE予約で24時間いつでも受付可能。診療前後の動線を最小限にし、通院ストレスを軽減しております。

④アクセスの利便性

品川駅高輪口から徒歩5分という好立地。お車でのご来院の場合でも、大通り沿いではないため、入りやすい立地をしております。平日にご来院が難しい方には、土曜診療・施術を実施。継続治療がしやすい体制を整えています。

⑤明瞭会計と安心サポート

初診料・再診料、検査料、治療費などすべてをWebサイトで公開し、一切の追加料金が発生しないことを保証しております。また自動精算機によるスムーズな決済で、現金のみならず各種クレジットカード・電子決済に対応。治療中・治療後のフォローアップを丁寧に行い、必要に応じて生活習慣指導やメンタルサポートを提供します。

⑥外国人患者様への配慮

多言語対応を可能にするために、ご案内資料を準備しております。海外からのビジネスマンや在留外国人の方にも安心してご利用いただける受け入れ体制を整備しています。外国語にサイトを翻訳していただくことでWEB予約も可能で、訪日中の観光客や出張者も利用しやすい環境をご提供します。

ご予約はこちらから

当院では、電話予約・web予約両方から受け付けております。