性器ヘルペス
単純ヘルペスウイルス2型が原因となる性感染症で、皮膚や粘膜の病変と直接接触して感染します。ウイルスが付着したタオルなどによる感染もあります。潜伏期間は2~10日で軽い違和感やかゆみが起こり、水泡がつぶれて潰瘍になると強い痛みを生じます。単純ヘルペス1型が口唇やその周辺に感染します。しかし、単純ヘルペス1型に感染した事がある方とのオーラルセックスで口から性器に単純ヘルペス1型が感染することもあります。
症状
男性にみられる主な症状
- 陰部の水泡や潰瘍
女性にみられる主な症状
- 外陰部の水泡や潰瘍
男女ともに感染していても無症状の場合がありますが、一度発症してしまうと再発率が最も高い性感染症と言われています。初めて感染した時が最も症状が強く、再発の際は初発 程症状はひどくないと言われています。 初発があまりにもひどい症状で排尿困難、歩行困難、高熱による衰弱がある場合は点滴治療や入院が必要になる場合もあります。
治療方法
抗ウイルス薬5~10日ほど内服します。再発時は5日程度内服します。早い段階で内服を開始することにより、症状の悪化を抑えることができます。発症から24時間以内の内服開始をお勧めします。
検査方法
ウイルス検査を行う場合もありますが、一般的に発症している場合には視診にて診断可能です。
血液検査は抗体価を調べるときに行います。
予防
性行為による感染が主になるため、不特定多数との接触は避けましょう。
コンドームを正しく使用することにより、感染リスクを大幅に減少させることができます。
特に女性は生理中はトリコモナスが繁殖しやすい環境になってしまうため、生理中の接触も控えることをお勧めします。極めて稀ですが、タオルや入浴で感染することもありますので、タオルの共有も控えるようにしましょう。