淋菌
一般的には「淋病」と呼ばれています。男性は排尿時痛など分かりやすい症状が出ることが多いですが、女性は感染しても無症状であるケースが少なくありません。男性が発症した場合は、パートナーの女性は必ず受診をしてください。また、のどや直腸に感染した場合には男女ともに自覚症状に乏しい傾向がありますので、注意が必要です。
放置して重症化してしまうと不妊になってしまう可能性があります。
症状
男性にみられる主な症状
- 排尿時痛
- 濃尿
- 頻尿
- 残尿感
男性は分かりやすい症状が出やすい傾向にあります。
女性にみられる主な症状
- おりものの色が変わる
- おりものが臭う
- 排尿痛
- 頻尿
- 不正出血
- 外陰部のかゆみ
女性は男性よりも症状に乏しい場合が多い傾向にあります。
治療方法
淋病の治療は一般的に点滴や内服による抗生剤を投与します。
但し、淋病の治療で大きな問題となっているのが抗生剤に耐性のある菌(耐性菌)が増えてきていることです。抗生剤は自己判断せず、必ず医師の指示通り使用してください。耐性菌が増えてしまうと、淋病の治療ができなくなってしまいます。
検査方法
男性 | 尿検査、うがい液 |
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女性 | 膣分泌液(生理中の検査はお勧めしません)、うがい液 |
耐性菌が増えてきていることもあり、抗生剤の注射や内服が終わった後でも100%治癒をしているかは分かりません。4週間ほどあけてからの再検査をお勧めしています。
予防
淋菌が存在する場所(眼球・咽頭・膣・尿道・肛門など)から性行為などによって粘膜に直接接触することで感染します。なので、コンドームを正しく使用することで感染のリス クを大幅に減少させることができます。
また、不特定多数との性行為は感染リスクが高くなりますので、避けた方が良いでしょう。