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喫煙はEDの原因になるのか?

喫煙はED(勃起不全)の主要な危険因子であり、そのリスクは非喫煙者の約1.5~2倍に達します。ニコチンや一酸化炭素による血管収縮・動脈硬化促進、神経障害、ホルモンバランスの乱れなど、複数のメカニズムによって海綿体血流や神経伝達が阻害され、勃起硬度が低下します。EDは単なる性機能障害ではなく、循環器疾患リスクのサインともなるため、早期に喫煙影響を修正し、生活習慣全般を改善することが肝要です。

喫煙とは?

喫煙は、タバコ葉を燃焼させた煙を吸い込む行為で、ニコチンやタール、一酸化炭素など数千種類の化学物質を体内に取り込みます。中でもニコチンは依存性が強く、血管収縮作用をもたらします。一酸化炭素はヘモグロビンと結合して酸素運搬能力を低下させ、タールやその他の発がん性物質は全身の血管や臓器に慢性的な炎症や障害をもたらします。日本では成人男性の約3割、女性の約7%が喫煙者とされ、若年層の間でもSNSやストレス解消を理由に喫煙を始める人が少なくありません。しかし喫煙は肺がんだけでなく、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中など循環器疾患のリスクを高め、さらにはED(勃起不全)の重大な誘因となることが明らかになっています。

ED(勃起不全)とは?

ED(Erectile Dysfunction:勃起障害・勃起不全)は、十分な勃起を得られない、または性交時に硬度を維持できない状態であり、性交渉に支障をきたします。国際勃起機能指数(IIEF-5)のスコアが21点以下でEDの疑いがあり、スコアが低いほど重度のEDとなります。EDは加齢だけでなく、生活習慣やストレス、全身疾患の影響を受けやすく、特に喫煙者では有病率が非喫煙者の約1.5~2倍に達すると報告されています。20代〜30代の喫煙者でもすでに軽度のEDを自覚する例が増えており、「喫煙はEDの原因になるのか?」という疑問をもつ人が多いのも納得できる状況です。

喫煙がEDを引き起こすメカニズム

①血管障害による海綿体血流低下

喫煙によるニコチンは全身の動脈を収縮させるため、陰茎海綿体への血流が減少します。また、一酸化炭素は酸素運搬能力を低下させ、海綿体内部の酸素供給を阻害します。さらに、長期喫煙によって動脈硬化が進行すると、陰茎動脈や微小血管の内皮機能が損傷され、海綿体内の毛細血管が詰まりやすくなります。十分な海綿体血流が得られないことで、勃起時に海綿体内圧が高まらず、硬度が不足しEDに至ります。

具体的には、喫煙者は非喫煙者と比較して「陰茎カラードプラー超音波検査」で海綿体動脈血流速度が有意に低下することが複数の研究で示されています。これらの血流障害が進行すると、軽度のEDから重度のEDまで多彩な症状を引き起こします。


②神経障害による感覚・反射伝達障害

長期喫煙は末梢神経にも影響を及ぼします。特にタバコ煙に含まれる化学物質は、酸化ストレスを増強して神経細胞を傷害し、神経伝達速度を低下させることがあります。EDを引き起こす際には、陰茎の知覚神経や自律神経(副交感神経・交感神経)が影響を受けることで、性的刺激を勃起反射に変換するシグナルが弱まりやすくなります。これにより、性的興奮によって海綿体に指令を送る反射機序が正常に働かず、勃起が十分に得られなくなります。


③ホルモン異常(テストステロン低下)

喫煙はホルモンバランスにも影響を与えます。研究によれば、長期喫煙者は非喫煙者と比べて血中テストステロン値が低めになる傾向があり、これは喫煙による慢性炎症や酸化ストレスが視床下部―下垂体―精巣軸(HPT軸)を抑制するためと考えられています。テストステロンは海綿体内の一酸化窒素合成を促進する役割があるため、ホルモンが不足すると勃起反応が鈍くなり、EDリスクが上昇します。


④生活習慣の悪化

喫煙者はしばしば飲酒量が多い、運動不足、食生活が乱れているといった他のリスク因子を併せもつことが多く、これらが複合的に動脈硬化やインスリン抵抗性、肥満などを促進します。これらの因子が重なることで、ED発症リスクはさらに高まります。特に若年層で喫煙・飲酒・運動不足が併存する場合は、早い段階でEDを自覚するケースが増えています。

 

喫煙が関連しているEDの臨床的意義

EDは一般的に加齢に伴う「自然現象」と捉えられがちですが、喫煙が主要因となるEDは、循環器疾患のサインでもあります。勃起時に必要な微小血管レベルの血流が確保できないということは、同じレベルの障害が心臓冠動脈や脳血管にも起こっている恐れがあるからです。実際に「EDを訴える喫煙者」は、その後数年以内に心筋梗塞や脳卒中を発症しやすいという疫学データもあります。したがって、喫煙関連EDを早期発見することで、循環器疾患の重症化を防ぐきっかけとなり得ます。

また、EDはQOL(生活の質)を著しく損なうだけでなく、パートナーとの関係や心理的・社会的なストレスを増大させます。特に若年層の喫煙者がEDを発症すると、自己肯定感や自尊心が低下し、うつ症状や社会的引きこもりにつながるケースも少なくありません。喫煙EDは単なる性機能障害ではなく、合併症リスクを含む全身の健康状態を反映するバロメーターといえます。

※出典
「Smoking and risk of erectile dysfunction: systematic review and meta-analysis of observational studies」 Liu X ら (2013, J Sex Med)
:観察研究8件(うち前向きコホート4件)のメタ解析で、現喫煙者のED発症リスクは非喫煙者比で51%増(元喫煙者は20%増)と報告されている。禁煙すればEDリスクが低下する可能性が示唆された。
pmc.ncbi.nlm.nih.govより

喫煙が原因のED治療・予防

喫煙関連のEDを改善・予防するには、以下のような多面的アプローチが必要です。

①禁煙

最も根本的かつ効果的な対策は禁煙です。禁煙することで血管収縮作用が緩和され、一酸化炭素による酸素運搬低下も改善されます。禁煙開始から12ヶ月以内に動脈内皮機能が部分的に回復し、ED症状の改善を実感する人が増えます。禁煙方法には以下のようなものが挙げられます。

・ニコチンパッチ(貼り薬)・チャンピックス(バレニクリン)など薬物療法
・禁煙外来による医師指導・カウンセリング
・電子タバコへの切り替え(ただし完全禁煙が最終目標)

禁煙の過程では、離脱症状(イライラ感、集中力低下、食欲増加など)が現れやすいため、適切なサポートを受けながら進めることが勧められます。

②生活習慣の総合的改善

喫煙者はしばしば運動不足や偏った食生活を併せもつことが多いため、禁煙と並行して以下を実践するとED改善効果はさらに高まります。

・有酸素運動の導入:ウォーキング・ジョギング・サイクリングなどを週3回以上、1回30分以上行い、血管内皮機能を向上させます。

・筋力トレーニング:特に下半身の大筋群(スクワット)を鍛えると、骨格筋がブドウ糖を効率的に消費してインスリン感受性を改善し、ホルモンバランスも整います。

・食事療法:野菜・果物・魚を中心としたバランス食で、飽和脂肪酸を抑え、オメガ‐3脂肪酸を積極的に摂取します。トランス脂肪酸や過剰な糖質は動脈硬化を加速させるため、控えめにします。

・ストレス管理・睡眠の質向上:慢性ストレスは交感神経優位を持続させ、血管収縮を促します。マインドフルネス、瞑想、深呼吸などでリラクゼーションを取り入れつつ、7~8時間の十分な睡眠を確保することで副交感神経活動を促して血管拡張を助けます。

③ED治療薬の適応

禁煙済みまたは禁煙途中であっても、既に動脈硬化が進行している場合はED治療薬(PDE5阻害薬)が選択肢となります。具体的には以下のような薬剤があります。

・シルデナフィル(バイアグラ):効果持続時間は約4時間。食前・空腹時に服用すると吸収が良好です。

・タダラフィル(シアリス):効果持続時間は約36時間。週末プランなど、用途に合わせて服用タイミングを調整しやすい特徴があります。

・バルデナフィル(レビトラ):効果発現が比較的早く、食事の影響も受けにくいとされています。

喫煙者では動脈硬化の程度が中~重度になっている場合があり、PDE5阻害薬だけでは十分な勃起硬度が得られないこともあります。その場合は後述の機器治療や外科的治療を含めた併用療法を検討します。

④機器治療・外科的治療

禁煙後もEDが改善しない場合や、PDE5阻害薬が無効の場合には、以下のような治療オプションがあります。

■低強度衝撃波療法(LiSWT)


海綿体の微小血管を刺激して新生血管形成を促す治療法です。勃起硬度を向上させるだけでなく、長期的な血流改善効果が期待されます。週に1回程度、合計6~12回の照射を行い、PDE5阻害薬との併用で相乗効果を狙います。

■陰圧ポンプ療法


陰茎に陰圧をかけて血液を海綿体に流入させ、一時的な勃起を作ります。その後、根元に装着したシリコンバンドで勃起を維持します。薬剤耐性の重度EDや、心血管リスクでPDE5阻害薬が使えない場合の代替手段として有効です。

 

喫煙とEDの関係性については以上となります。下記は、当院の特徴を記載しておりますので、ぜひご覧いただけますと幸いです。

当院のED治療が選ばれる5つの理由

当院では、患者様に安心して治療を受けていただくため、体制と設備の両面で最善を尽くしています。治療の質だけでなく、診療体験全体の満足度向上に努めています。

①泌尿器科専門医が診察から治療までを担当

泌尿器科専門医が診察から治療までを担当泌尿器科専門医がすべての患者様の診察・治療を一貫して担当します。専門知識に基づいたきめ細やかな診察により、適切かつ効果的な治療計画をご提案いたします。品川区で泌尿器科専門医が提供するレノーヴァ衝撃波治療は当院が唯一です。

②話題の最新治療機器

話題の最新治療機器当院では、イスラエル製の最新衝撃波治療機「レノーヴァ」を採用しています。高精度な照射により、安全で効率の高いED治療が可能です。照射面も広く、効率的に短時間で照射をすることが可能です。

③ゼウスポイントでお得に受診が可能!

ゼウスポイントでお得に受診が可能!ゼウスクリニックでは、ポイント制度を導入しており、ポイントを使ってお得に受診することができます。継続治療を考えている方にも嬉しいサービスです。ゼウスポイント制度を導入しており、ポイントを使ってお得に受診することができます。継続治療を考えている方にも嬉しいサービスです。100円のお支払で1ポイント付与いたします。

使い方の例)

レノーヴァ6回コース 385,000円購入
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一緒に、シルデナフィル50㎎を3錠購入 1,430円×3=4,290円

3,500ポイントを使って、790円のみで追加のお薬は購入可能!!

④アフターフォローも保険診療で対応も可能

治療後の経過観察や副作用の確認なども、すべて保険診療内で対応可能です。万が一のトラブルにもすぐに対応できる体制を整えています。また、他の治療で保険診療が必要になった場合、当院の連携医院である、「自由が丘わたなべ泌尿器科クリニック」へのご紹介もスムーズに可能です。

⑤男性スタッフのみが常駐

当院は、医師からスタッフまで全て男性が対応いたします。患者様も男性のみですので、初めての方でもお気軽にお越しいただけるようにしております。周囲の目が気になるという方もお気軽にご受診ください。

治療の流れ

初回の診察から施術まで、最短でご相談のその日のうちに施術を開始することが可能です。週に1回の施術を4〜6回程度行い、その後の経過観察で効果を判定します。

1webまたはお電話で診察のご予約をお願いいたします

LINEでのご予約が便利です。
こちらからLINEの登録が可能ですので、こちらからご予約をお取りください。

2web問診を回答

当院では、web問診を導入しております。予約後に表示される画面にて事前にご回答の上、ご来院ください。院内での回答も可能です。

3診察当日

まず、当院のスタッフによるカウンセリングを行います。ご要望や症状をお伺いしたのち、医師の診察を行い、最終的な治療方針を決定いたします。

4同意書の記入・お支払

診察にてプランを決定いたしましたら、同意書の記入を行っていただきます。その後、お帰りの際に、お支払いをしていただきます。

5施術

当日枠が空いておりましたら、そのまま施術を行います。空いていなければ次回施術をご予約のうえお帰りいただきます。

6通院のご予約

コースの方は、まとめて予約をしていただいた方が、ご希望が通りやすいため、まとめてのご予約をおすすめしております。

よくある質問

電子タバコ(VAPE)はEDリスクを減らせますか?

電子タバコ(VAPE)は紙巻きタバコと比較してタールや一酸化炭素の含有量が少ないため、「伝統的な喫煙よりは健康被害が軽減される」という認識が広まりつつあります。しかし、電子タバコでもED(勃起不全)のリスクを完全にゼロにはできません。電子タバコの液体に含まれるニコチンは依然として血管収縮作用を持ち、海綿体への血流を阻害します。さらに多くの電子タバコ製品に含まれる香料や揮発性有機化合物(VOC)にも、内皮機能を障害する可能性が指摘されています。

①ニコチンによる血管収縮作用
電子タバコのリキッドに含まれるニコチンは、血管を収縮させて血流を低下させます。このメカニズムは紙巻きタバコと同様で、陰茎海綿体への血流不足がEDを引き起こします。

②揮発性化学物質の存在

電子タバコリキッドにはプロピレングリコールやグリセリン、香料が含まれます。加熱することで形成されるホルムアルデヒドなどの有害物質は、血管内皮を酸化ストレスにさらし、内皮機能低下を招く可能性があります。

③臨床研究の未整備
現在のところ、電子タバコの長期使用がEDとどの程度関連するかを示す大規模データは少なく、「紙巻きタバコよりはマシ」という段階にとどまります。したがって、EDリスクを根本的に低減したい場合は、完全禁煙を目指すことが最も有効です。

若年層の喫煙がEDに与える影響とは?

近年、10代〜20代といった若年層の喫煙がEDリスクを高める事例が増えています。従来、「ED=中高年の病気」というイメージが強かったものの、若年者でも複数要因が重なり合うことで「若年層の喫煙によるED」が問題視されています。

①血管内皮機能の若年早期障害
タバコのニコチン・一酸化炭素は、高血圧や動脈硬化を引き起こす前段階である「内皮機能障害」を発症させます。若いうちから喫煙を続けると、海綿体内部の毛細血管に微小なダメージが蓄積し、20代でも海綿体血流低下による勃起硬度不足が起こり得ます。

②ホルモンバランスの乱れ
若年男性の多くはテストステロン分泌がピークに達する時期ですが、喫煙による慢性炎症や活性酸素増加は、視床下部―下垂体―精巣軸(HPT軸)を抑制し、血中テストステロン値の低下をもたらします。性欲低下と勃起機能の両面からEDリスクが上がります。

③生活習慣の影響
若年層ではストレス解消としてタバコを吸うケースが多く、同時に飲酒量の増加、運動不足、不規則な食生活などを伴うことが少なくありません。これらが肥満やインスリン抵抗性、高脂血症を引き起こし、さらに動脈硬化を加速してEDリスクを高める悪循環が発生しやすくなります。

④メンタルヘルスと心因性ED
若年喫煙者はストレスの発散手段としてタバコに依存しやすく、結果として不安や抑うつ感が強まることがあります。心理的ストレスは交感神経を常に緊張状態にし、勃起を司る副交感神経を抑制してしまうため、心因性EDを招く可能性もあります。

関連ページ

・ゼウスクリニックのED治療についてはこちら

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・衝撃波治療についてはこちら

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文責
医療法人桜蕾会
理事長

自由が丘わたなべ泌尿器科クリニック
院長
渡邊 晃秀